母子ともに まったく予期せぬことだったのですが
きょうたん、おっぱいにバイバイをいたしました。
5月1日の午前中、突然の猛烈な悪寒とともに乳腺炎発症。
これまでも、何度かなりかけたことはあったのですが
たいてい「これはこのままだとヤバいな」とわかる予兆があって
ボヤの段階で初期消火できていたのですが、
今回は「ん? なんかおかしい?」と思った頃にはもう始まっていました。
外は25度で初夏の陽気だというのに、真冬のダウンジャケットを着込んで
冬用の羽毛布団を2枚重ねても、歯がカタカタ言うくらいの寒気と、
ガンガンする頭痛、それと発熱。
きょうたん父が、たまたま9連休を取っていてくれていたため、家事も育児もまとめて引き受けてくれ、本当にラッキーでした。
寒気は午後にはおさまり、熱も夜になるにつれて下がってきましたが
しこりがどうやっても取れなかったので、翌日、乳腺に詳しそうな外科をネットで探し出して病院へ。
抗生物質を処方しますね、と言われ、
ということは授乳は休まなければならないのかと母が躊躇していると、
先生が、お子さんが1歳ならば、この薬の抗生物質の量だと母乳に移行したとしても大丈夫、だから、もしどうしてもだったら授乳しても構いませんよ、ただ、もう1歳過ぎですから、これを機に断乳されてもいいと思いますよ、という説明。
断乳なんて、いつかはするだろうな〜、ぐらいにしか思ってなかったのに
それがいきなりこんな具体的な話になって、正直 かなり戸惑いましたが、
結局は断乳を決意しました。
・・・というのも、このGWが始まってすぐ、
近所のお友達(1歳7ヶ月)の女の子が桶谷式の断乳を開始していて、
初日と2日目の夜中、おともだちが
「おっぱい〜、おっぱい〜、うわ〜ん」と泣き叫ぶ声が響き渡っていたのが、どうしても頭を離れず・・・。
その泣き声を聞いたのが、まさしくきょうたんに深夜の授乳をしながらだったので、うう、言葉をしゃべれるようになってからの断乳だと、あんなにハッキリおっぱいを恋しがられてしまうのね、と切なくなっていたところだったのです。
さて、断乳実行の夜がやってきました。
昼間のうちから、きょうたんにはおっぱいがもう飲めなくなったことを話して聞かせていたのですが、普段ならわりと目を合わせてくれるのに、話題がこれになったとたん聞いていないふり・・・。
大丈夫かなぁ・・・
お風呂上がり、いつもならおっぱいのところを、麦茶を飲ませて
ねんねの部屋へ連れて行くと、案の定 おっぱいを欲しがって泣くきょうたん。それでも、日中に疲れさせていた効果があってか、30分ほど泣いてから自然と眠ってしまいました。
それよりも大変だったのは、夜中。
きょうたん、ほとんどパニック状態で泣きわめきます。
一応、麦茶は用意してあったのですが
「これじゃない!!」と言わんばかりに拒否。
そりゃそうだよね、おっぱい大好きだったのが突然バイバイなんて
悲しいに決まってるよねえ。
しかも原因が乳腺炎なんて、どう考えても母が悪いんだし。
さすがに母も泣いてしまいました。
そうやって、1時間ほど大泣きのきょうたんを抱っこしていたでしょうか。
ふと思いついて、バナナを差し出してみたところ・・・
最初はやみくもに拒否していたきょうたんでしたが、
途中で差し出されているのがバナナだと気付いたらしく
ぴたりと泣きやんだのです。
チャンス!!!
すぐにおんぶひもから降ろして、バナナを渡すと食べる食べる。
まるまる1本食べてしまいました。
ついでに、麦茶も渡すと、今度は素直にゴクゴク飲んでくれました。
落ち着いた頃を見計らって、再びねんねの部屋に連れて行き、
母が横になってみせると、きょうたんは滑り込むように母の腕枕に入り込んできて、服の上からおっぱいに顔をすりすりした後、すっと寝入っていき、そのまま朝までぐっすりでした。
どうやら、その「おっぱいにお顔すりすり」が、きょうたんにとって
「おっぱいバイバイ」のごあいさつだったようです。
それっきり、2日目である今日も、きょうたんがおっぱいを欲しがることはなく、夜の寝付きも、ひたすら布団の上をゴロンゴロンして、自分なりになんとか寝付ける方法を探しているようでした。
結局、ねんねの部屋に入ってから寝付くまでに1時間ちょっとかかりましたが、以前のようにおっぱいを求めてグズることもなく、静かなものでした。
ものすごーく、ものすごーく、きょうたんの表情が大人びて見えて、
こんなに不本意な形の突然の断乳だったのに
受け入れて乗り越えてくれたきょうたんが
あまりにもけなげでいじらしく思えて、母はまた涙でございます。
別に、おっぱいタイムがなくなったことに対する寂しさとかはないんです、母の場合。
ただ、きょうたん、こんなにちっちゃいのに偉いなあ、と思うと
それで泣けてくるのでございます。
親離れ、子離れの第一歩だねえ。
おっぱいはなくなっちゃったけど、まだまだイチャイチャしてようねえ、きょうたん。